スマート水道メーターの事例:Sogedo スマート水道メーターリーダー

90,000 m3

2016年から節約された水量

課題

既存のサービスを改善し、急速に増加する加入者層に新たな付加価値サービスを提供するために、Sogedo社は規模を拡大し、水道網の管理をさらにデジタル化するための堅牢なメーターソリューションが必要だった。

ソリューション

0Gネットワークに接続されたスマート水道メーター、水道使用量センサー、圧力センサー、状態モニタリングセンサーなど、様々な高度なIoTメーターソリューション

成果

スマート水道メーターソリューションによって、すでに表れている成果:

  • 90,000 m³以上の水の節約
  • 漏水検出の向上
  • 飲料水の生産量改善

新しいソリューションにより可能になること:

  • 効率的な水管理
  • 正確で適切な請求対応
  • 水消費に関するデータ主導のグローバルなインサイト
  • サービスの中断を減らす予防保守

フランスでは、食事や衛生管理、家庭内清掃、洗濯などで一人当たり1日日平均150リットルの水道水を使用しています。家庭での水の消費量は安定しているものの、フランスは長期的な干ばつに見舞われる国の一つで、近年は特に猛暑や降水量の減少によって、歴史的な低水位につながっています。さらに、フランスでは配水網の漏水により、毎日約20%の水が失われており、水供給への負担が増加しています。

産業界と政府機関は共に、この重要な資源の不足に対処するための計画に取り組んでいます。2023年1月、フランスのクリストフ・ベシュー・エコロジー相は、増加する水不足に対処するため、家庭用消費量計、漏水検知や水質の改善などを含む新たな政府計画を発表しました。

フランス全土における節水と消費管理の改善

フランス有数の独立系水道会社であり、第4位の配水量を誇るSogedo社にとって、水不足が深刻化する中、節水を強化し、地域社会や個人の消費管理を改善することは、戦略的に重要な優先事項です。Sogedo社のリーダーシップチームのミッションは、水道網の管理を抜本的にデジタル化し、大規模な消費量モニタリングを導入することです。

2016年3月、Sogedo社は低コストでエネルギー効率に優れた超音波水道メーターソリューションを導入しました。それ以来、同社は22,000台以上のIoTスマート水道メーター機器を配備し、漏水をより的確に検知し、逆流の可能性ひいては潜在的な汚染物質を検出し、飲料水の水質を改善しています。水不足が深刻化する中、Sogedo社は2024年までにセンサーでの遠隔検針の利用者数を倍増させ、5万人以上の加入者に消費量に関するインサイトを提供する水道供給網の拡大とデジタル化を目指しています。

13億リットル

毎年、フランスで消費者の蛇口まで到達しない飲料水の量。これはオリンピックサイズのプール約430万個分に相当します。

Sogedo社とUnaBizの提携によって、水管理を革新します。

2023年初頭、Sogedo社はUnaBizと10年間のパートナーシップを結び、Sigfox 0G技術による0Gネットワークに接続されたスマートメーター、水道使用量、圧力、状態モニタリングセンサーなど、スマート水道メーターとより高度なモニタリング機能を追加展開することとなりました。0Gネットワークは、低コスト、低エネルギーのデバイス接続で大規模なIoTを可能にするグローバルな低消費電力、長距離ネットワークです。

0Gネットワークは、最小限のエネルギー消費、メンテナンス不要で長距離データを確実に共有できるため、Sogedo社のスマートメーターを接続するのに理想的な選択肢でした。一度設定すれば、各スマート水道メーターは数分で0Gネットワークに接続されます。バッテリー駆動のメーターデバイスは、最小限のメンテナンスで少なくとも15年間は動作し、バッテリー交換や充電の必要はありません。

UnaBizフランスのマネージングディレクター Patrick Casonは次のように述べています。

「この10年間のパートナーシップは、公共事業部門におけるUnaBizのIoTソリューションの重要性と、フランスにおけるネットワークのさらなる高密度化への私たちの取り組みを表すものです。0Gネットワークインフラに加え、UnaBizはマルチクラウドプラットフォーム、新しいIoTプロトコルへのアクセス、新たな潜在的サービス向けの追加センサーなどの追加サービスを提供します。技術革新を環境移行に役立てることで、UnaBizとSogedo社は、明日の世界を変革するための永続的なコミットメントを行っています。」

Sogedo社のIoTスマート水道メーターソリューションがもたらした重要な顧客成果

UnaBizとのパートナーシップにより、Sogedo社は漏水検出の改善、消費者の意識向上と使用習慣の変化を促すグローバルな消費インサイトの提供、そしてフランスの家庭や産業への清潔な水供給の確保というミッションをより効果的に推進できるようになりました。

これまでにスマート水道メーターソリューションによって、顧客層全体で500件以上の漏水の通知がありました。迅速な漏水検出により、Sogedo社は水道網全体で90,000m3以上の水を節約し、これはオリンピックサイズのプール30個分に相当します。

UnaBizとの協力により、Sogedo社のスマートメーターソリューションは、水道網全体でこれまで以上に多くの情報を追跡できるようになりました。これには凍結や逆流などの情報も含まれます。また、このソリューションはSogedo社の水管理と配水に関するISOコンプライアンスも保証しています。ほぼリアルタイムでの指標とアラームがあるモニタリングによって、Sogedo社は水の逆流による汚染のリスクを避けることが可能となり、その結果、飲料水の生産量が直接的に向上しました。

消費データは毎日入手可能であり、請求対応の正確性は向上し、問題発生も軽減します。これにより、Sogedo社のチームは顧客の請求書作成や問い合わせ対応のためにデータを手動で追跡する必要がなくなり、より戦略的な活動に集中する時間を確保できます。提案された他のソリューションの一つとして、各メーターの静的技術があります。この技術は、時間が経つにつれて生じる機械式メーターの精度の低下を解消します。これにより、全体の水消費量の約2%と推定される損失を防ぐことができます。

Sogedo社の契約者にとって、今後10年間にわたるUnaBizとの提携は、以下のような複数のメリットをもたらします:

グローバルなデータ駆動型インサイトによる顧客サービスの向上とサービスコストの削減

使用効率の向上のための水消費パターンへの即時アクセス

予防保守を可能にする水道網の積極的なモニタリングで、サービスの中断と修理費用を削減

飲料水の品質と供給の向上

漏水、手検針の非効率性、盗難によって失われる水道水の無収益の削減

「このパートナーシップは、お客様のニーズと現在の課題に対応したサービスを提供したいという私たちの思いを示すものです。Sogedoの水に関する専門知識とUnaBizの通信技術に関するノウハウの組み合わせは、より良いオペレーション、時間の節約、地域社会の利益のための貴重な水資源のより良い管理をもたらします。」

Sogedo社プロジェクトマネージャー Julien Siffert氏

「スマートメーターは、公益事業の運営方法に変革をもたらしています。大規模で目的に合ったIoTソリューションの一部として配備されたスマートメーターによって、水道事業者は顧客サービス、ネットワーク資産管理、コスト管理、水使用量のインサイト、清潔な飲料水へのアクセスを、信じられないような新たなレベルの効率に引き上げることができます。とりわけ、スマート水道メーターが取得するデータは、消費者が水の消費量とコストを真にコントロールする力を与えるインサイトを生み出します。0G Networkのようなソリューションが提供する低エネルギー、高信頼性、長距離ネットワーク接続は、スマート水道メーターソリューションにとって重要な成功要因です。」

UnaBizフランス・ビジネス・デベロッパー Philippe Brachet