TUXがシンガポール・マレーシア・タイにおけるサプライチェーンの回復力を高める

12月2日水曜日、東南アジアのシンガポール、マレーシア、タイ、それぞれにあるSigfox事業者であるThings on Net、UnaBiz、そしてXperanti(TUX)は、各国におけるサプライチェーンが抱える障壁を取り除くべく、シームレスかつコスト効率の良い陸運貨物資産追跡を向上させるために提携しました。

Sigfox 0Gネットワークを活用した国境を越える資産の追跡をトピックとして話し合った最近のウェビナーでは、主なパネリスト3名がモデレーターのポール・リム(Paul Lim)氏(Supply Chain Asia社長兼創設者)と共に、越境トラック輸送の現状と、新型コロナウイルス感染症に対処しつつ国境を越えてもサプライチェーンのつながりを維持する方法についてディスカッションが行われました。

東南アジアにおける追跡 

東南アジアの消費者市場が成長し支出が増加したことで、同地域で国境を越えるトラック輸送事業は成長を遂げています。これは、陸上輸送が海上輸送よりも早く、航空貨物よりも安価であることが理由です。

Things on NetのCEO、パビン・ヴォラブルック(Pavin Vorapruck)氏はこのように言います。「タイ・マレーシア・シンガポール間の越境取引は、東南アジアの中で最も過密なスケジュールで行われています。現在、この3か国における総輸送量の60%以上が陸上輸送で占められています。FMCG(日用消費財)企業が陸上輸送を最優先するポイントは、時間と柔軟性です。陸上輸送の場合、出発時間は幅広く調整可能で、輸送ルートは近隣諸国間で柔軟に選択でき、迅速に配達できることから、24時間稼働し続けることができるのです。」

新型コロナウイルス感染症の混乱にも対応

新型コロナウイルス感染症は、近年には見られない規模で世界の流通を混乱させています。国境管理と税関規制の強化は、物流企業にとって極めて難しい課題をもたらしています。世界規模で見ると、陸上の貨物輸送は少なくとも30%減少したことがわかっています。コロナウイルス感染拡大防止のためシンガポールとマレーシアの国境も封鎖されましたが、この2国間では食料品や衣料品などの商品を載せた貨物の流れは途切れていません。

新型コロナウイルス感染症の影響で、一部の国ではデジタルプラットフォームへの移行を促進する対策が導入され始めました。たとえば、シンガポール政府は最近、細分化されたサプライチェーン全体で自由に利用でき、信頼性のあるデータの共有を促進するインフラストラクチャを新たに構築する取り組みを発表しました。特に輸入業者と輸出業者、運送会社、金融機関が現在所有するデータのプラットフォームを接続し、物理的な書類への依存や不正事例減らすことを目的として業界関係者のグループで開発されています。

「パンデミックの状況が変化するにつれ、物流サプライチェーンの関係者は、デジタル化を通じた見える化を進める必要があります。Sigfox 0Gネットワークは、サプライチェーンのデジタル化がもつ4つの重要課題に対処できるように設計されています。データ収集のためのメッセージあたりのコストが最も低く、充電なしで最大11年は持続する超長寿命のバッテリー、簡単な導入と保守、そして世界70か国以上で同じソリューションを適用できる拡張性です。現地事業者と一度契約を締結することで、商品が国境を越える際にネットワークを切り替える必要がなくなり、手間が軽減されます。」と、UnaBizシンガポールの業務執行取締役のジョナサン・タン(Jonathan Tan)はコメントしています。

越境時のサプライチェーン接続の維持

GSM追跡システムはよく導入されますが、越境する輸送に関しては、貨物トラックの規制が関連し、完全に信頼できる貨物追跡ソリューションではありません。トラックが越境しやすいEU(欧州連合)とは違い、東南アジアにおける商用車両は国毎の登録のため、ある国で登録したトラックが他の国に入ることはできないのです。たとえば、マレーシアのトラックはタイに入ることはできず、タイのトラックはマレーシアに入ることはできません。そのため、貨物会社がローミング料金を支払って車両追跡を行う場合でも、主な国境地点で貨物を載せるトラックを変える必要があるため、ローミング追跡機器をコンテナ、パレット、あるいは梱包箱の隅々に設置する必要があります。

Xperanti最高経営責任者であるヴィックス・カナガシングアム(Vicks Kanagasingam)氏は、マレーシアの大手物流会社のクライアントが、会社が所有する全車両の追跡において課題を持っていることを共有してくれました。「当社のクライアントは、トレーラーやコンテナをはじめとした運搬資産の稼働を最大化した上で効率的に活用したいと考えており、それらはお客様に対するサービスの中断を避けながら行う必要がありました。SigfoxのIoTネットワークを基にしたスマート物流ソリューションを活用することで、このクライアントはアセットの使用率と効率を向上させ、結果として、貨物の引継ぎが発生するまでの待機時間を最大80%短縮できました。」

「私たちはSigfoxの革新的で扱いやすいネットワークソリューションを活用しながら、携帯電話会社とも協力し4Gや5Gなどの既存の高帯域幅プロトコルを補完することで、お客様が抱える問題を解決を支援しています。」と彼は付け加えています。

Sigfoxネットワークは貨物の追跡に加え、低電力でコスト効率の良い温度センサーや湿度センサーの取扱いもしており、食品飲料業界や製薬業界のコールドチェーン(低温物流体系)におけるアセット追跡も補完しています。

ハフェイズ・ハッサン(Hafeiz Hassan)(Sigfox東南アジアアンバサダー兼Singularity Aerotech Asia最高経営責任者)氏は、「ソリューションの魅力はそのシンプルさと手頃な価格にあります。エンドツーエンドのソリューションを提供している企業として、迅速に導入できる技術を活用しお客様が抱える問題を解決することが最も重要です」と、説明しています。

Sigfox 0Gネットワークについて
Sigfoxの低電力で長距離をカバーする0Gネットワークは、世界で70を超えるネットワーク事業者によってサポートされ、シームレスな利用ができるグローバルネットワークです。複雑なローミングシステムに多額の投資を行ったり、SIMカードを変更したりする必要はありません。国内外で運営している物流企業がデータを収集し、商品をモニタリングおよび追跡するための安全な方法を提供します。商品は24時間年中無休で見える化され、在庫切れのを防ぐ供給と顧客満足度を確保できます。

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