ENGIEとUnaBiz、KK Women’s & Children’s Hospital(KK母子医療センター)と共にスマート施設管理に着手

KKH Hospital outdoor view

このプロジェクトは、施設を強化してより包括的な医療環境を構築し、患者に利益をもたらすために、KK母子医療センターが継続して行っている取り組みの一環です。

シンガポール、2019年6月20日 – 医療施設は、さまざまな建築形式とサービスが存在する複雑なシステムであり、温度と湿度に関して具体的なコンプライアンス基準がそれぞれに存在しています。温度や湿度は薬剤の質に影響を及ぼす可能性があるため、これらの設定値を維持することが極めて重要になります。

医療施設を強化し、より良い患者体験を実現するべく、ENGIEとUnaBizはKK Women’s & Children’s Hospital(KK母子医療センター)と提携し、低電力センサーを使用して温度と湿度の監視をデジタル化することで、遠隔監視と同時に、患者にとってより良い体験を実現し、異常が発生した場合に適宜介入できるスマート施設管理のプロジェクトに着手しました。

同センターの集中治療室、外来診療所、病棟、薬局などの場所にENLESS WIRELESSの温度センサーと湿度センサーが100台以上設置されました。同センターは、この先駆的なプロジェクトから、良い成果が得られると見ています。施設管理(FM)部門からは、温度アラームがあることによって温度が設定値を超えると、即座に対応できるという意見がありました。

温度と湿度のデータを収集するセンサーを導入することで、同センターのスタッフは、毎日24時間手動で温度を記録し続ける必要がなくなり、患者の世話により多くの時間を費やすことができるようになりました。さらに、デジタル化された記録はかなり迅速に取得でき、かつ正確なので、監査目的に適しています。

「ENGIEはUnaBizと提携し、KK母子医療センターでこのIoTソリューションを試験運用できることを嬉しく思っています。同センターの施設管理パートナーとして、私たちは患者の良好な治癒のために、可能な限り最高な環境の構築と強化に努めています。環境条件をほぼリアルタイムで、手間をかけずに監視できるこの革新的な取り組みの成功が、女性と子どものための医療においての業界リーダーとなるという使命の達成の先進的な第一歩となりました」と、ENGIE Services Singapore業務執行取締役のヨー・コンニー(Yeo Kong Nee)氏は述べています。

UnaBiz業務執行取締役のジョナサン・タン(Jonathan Tan)は次のようにコメントしています。「この試験運用でKK母子医療センターをサポートできることを非常に嬉しく思います。このプロジェクトは、人々の働き方にIoTの活用がどう付加価値を与えるのかを教えてくれる貴重な事例です。これはほんの始まりにしか過ぎません。このシステムは適応性が高く、世界中にある医療施設に導入しやすくなっています。当社は、医療従事者が患者にとって可能な限り最高の環境を確保できるよう支援をしたいと考えています。私たちが力を合わせれば、愛する人により良いケアを提供できるようになります。」

「ENLESS Wirelessのセンサーは、BEMS(ビル・エネルギー管理システム)アプリケーション向けに設計・開発されています。導入が簡単で、かつ低電力の長距離ソリューションが、KK母子医療センターのエネルギー消費量を削減し、最も重要なことは、入院患者と訪問者の快適性を向上させるのに一役買っていることです。」と、Enless Wirelessの創設者兼CEOのブルーノ・プティ(Bruno Petit)氏は述べています。

ENGIEについて

ENGIEグループは、低炭素エネルギーとサービスで世界の基準となっている企業です。当社が目指すところは、気候変動の緊急性に応え、お客様、特に企業や地方自治体が掲げているゼロカーボン(二酸化炭素排出実質ゼロを目指す)への移行で世界的なリーダーになることです。当社は再生エネルギー、ガス、サービスの事業を対象に「サービスとして」競争力のあるターンキーソリューションを提供しています。
16万人の従業員、お客様、パートナー、そしてステークホルダーと一緒により調和のとれた発展に向けて日々取り組んでいる「想像力に富んだ起業家」が集まったコミュニティです。
2018年の売上高:606億ユーロ。同グループはパリとブリュッセルの証券取引所に上場しています。

Enless Wirelessについて

Enlessは機械同士が通信手段を用いて繋がる仕組み(M2M)と無線IoTを得意としている企業です。Enless Wirelessはフランスにある企業で、電気通信分野において10年以上の経験があり、建物のエネルギー性能向けにM2M(Machine to Machine)とIoT(モノのインターネット)を製造する大手メーカーです。
同社が提供する製品を使用すると、管理者とユーザーは、迅速かつ簡単に設置できる低電力の超長距離製品を活用して建物のエネルギー消費量を効果的に監視できます。
無線M-バスやSigfoxなどの無線技術に関しEnless Wirelessが保有するノウハウを活用して、無線の製品やすぐに使えるソリューションを求めている機器メーカー、インテグレーター、運用会社と提携できます。
Enless Wirelessでは、温度監視、湿度測定、大気質、検針、産業用アプリケーションなどを対象にした製品一式を提供しています。