スマート資産追跡の活用事例:Konvoyスマートビール樽トラッカー

スマート資産追跡の活用事例:Konvoyスマートビール樽トラッカー

Konvoy、Kegfox追跡ビーコンの開発にUnaBizを選定

界にある樽のおよそ12%が毎年行方不明になっています。間違った倉庫や醸造所にたどり着いてしまった樽もあれば、盗まれて売られてしまった樽もあります。金属の価格が上昇するにつれ、醸造会社は紛失した樽に対して数百万ドルの損失が見込まれます。瓶や缶とは違い、樽は1樽あたり約100米国ドルでコストがかかり、再利用される資産でもあります。こうした状況から樽レンタル事業が生まれ、中小規模の醸造会社は季節に合わせて樽の供給を柔軟に管理できるようになったのです。

課題

価値の高い資産の紛失によって、醸造会社だけでなく、卸売業者や小売業者にも損害が発生してしまうこと。セルラー通信等の既存のソリューションではコストがかかり過ぎること。RFIDやQRコードをスキャンする方法ではリアルタイムのデータがないので信頼できないこと。

解決策

Wi-Fi、加速度計、および7年の寿命を持つ温度センサーを活用して、樽のライフサイクルで発生する動きを追跡できるようにビーコンをカスタマイズ。

Results

成果

運用の効率化・最適化、請求業務の改善、盗難防止、サービス向上。

Konvoyは2019年7月オーストラリアに設立された、樽レンタル会社です。飲料と樽のプーリングを組み合わせた40年以上の経験を持つチームによって設立された同社は、2019年までにオーストラリアとニュージーランドの事業全体において約70,000のビール樽を流通させました。

Konvoyは、オーストラリアとニュージーランド内で200社を超える醸造会社と取引しており、その中にはMoon Dog、Fixation、Parrot Dog、Hawkersなどの有名なクラフトビール醸造会社がその名を連ねています。

同社は設立時点ですでに、樽の紛失への対処と、レンタル市場で差別化を図る必要があるということは認識していました。樽の紛失が続くと、ROI(投資利益率)への影響があります。手間のかかるこれまでの追跡方法から脱却するために、Konvoyでは、運用的にも経済的にも有意義である本格的な監視システムへの投資を決定しました。

醸造上の問題

樽のレンタル市場に参入する上で、Konvoyにはシンプルな追跡ソリューションが必要不可欠でした。市場においてはQRコードやRFIDスキャンでの管理が主流ですが、それらの方法では、樽を移動させる際に樽をそれぞれ個別にスキャンする必要があり、非効率です。スキャン忘れやQRコードの不備等の問題が発生すると、システムにズレや遅れが生じます。そして大量の不正確なデータが積み重なっていくのです。

A REAL-TIME SOLUTION THAT MAKES OPERATIONAL AND ECONOMIC SENSE

運用面、経済面に効果的なリアルタイムのソリューション

この問題に対処するために、Konvoyは樽のライフサイクル全体で樽の位置情報を通知する、目的に合った追跡機器とソフトウェアシステム「Kegfoxビーコン」を導入することを決定し、その設計をUnaBizに依頼しました。

このビーコンは、一定の間隔で樽のデータを記録します。さまざまな動きを感知するアルゴリズムを使用して、樽の移動や清掃などのイベントを検知、記録するようにプログラムされています。その後データは、オーストラリアとニュージーランドにあるThinxtraのSigfox0Gネットワークを介してクラウドに送信されます。ビーコンは、低電力消費のため、位置や温度情報の1日数回の送信で、最大7年間の充電寿命です。

「最初は追跡に重点を置いていましたが、このソリューションによって、樽の温度も監視できるようになりました。飲料は生産者のもとで低温殺菌されていないことが多いので、樽の温度を高くし過ぎたままにしておくと、製品が台無しになってしまいます。樽が適切な温度で輸送されたことを通知できることは、大きな利点です。」

アダム・トリッペ・スミス(Adam Trippe-Smith)氏

樽は手荒な扱い方や極端な温度にもかかわらず、通常は20年から30年間はもつように作られています。このトラッカーは、充填から流通、倉庫での積み重ね、地元パブでの販売、収集と醸造会社への返却、徹底した洗浄と滅菌、そして充填場所に戻ってまた繰り返し。その間の過酷な取り扱いに対する耐久性が必要です。

サプライチェーン全体に向けた救済策

「Konvoyにおいては緊急性が課題でした。IoTビジネスソリューションを一式提供している企業として、Konvoyがソリューションとデータを可能な限り早く利用できるようにすることが重要でした。ハードウェアへの付加価値として、Konvoyとそのパートナーがチェーン全体で使用できるモバイルアプリケーションの開発も行いました。ビーコンと樽をペアリングし、Kegfoxの展開を加速させました。使いやすさと位置情報ライブデータを確認できることは、Konvoyが樽レンタル市場での立場を確立する上で役立ちます。」

UnaBiz共同創設者兼CTOのフィリップ・チウ(Philippe Chiu)

紛失の責任問題は常に大きな課題でした。樽が行方不明になれば誰かが責任を負わなければなりませんが、お客様にペナルティを課しながら、長期間良好な関係を築き、維持するのは好ましい状況ではありません。お客様との良好な関係を維持することと、同時に財務状況を安定化させることの二兎を追うのは難しい場合があるのです。樽の責任をKonvoyが持つことで、樽のサプライチェーンが抱えていた大きな課題が解消されるのです。

成果:樽の中身でお祝いできるような成果!

サプライチェーン全体での樽の見える化によって、紛失率の低減に繋がった

樽管理の全体的な質が向上して請求がより正確になり、樽の流れを明細で照合する必要がなくなった

リアルタイムデータと実用的なビジネスインテリジェンスによって、Konvoyは資産管理を最適化し、樽を迅速に返却できるようになった

サプライチェーンの間で樽が輸送されているときの飲料温度に関するお客様向け付加価値を提供できるようになった

「UnaBizはお客様を重視しており、大規模IoTを実現する品質の高い製品を、魅力的な価格かつ与えられた時間内で提供するために必要なことを把握しています。UnaBiz SolutionsはThinxtraが信頼できるパートナーであり、UnaBiz製品が自社0Gネットワーク上で大量に展開されていることはすばらしいことです。」

ロイク・バランクール(Loic Barancourt)氏、Thinxtra, The IoT Telco最高経営責任者

「抱えていた問題を解決することは念願の夢でした。10年前、樽の追跡のためにやりたかったことは、コスト面が理由でできませんでした。UnaBizとThinxtraのおかげで、ようやくできるようになりました。
新型コロナウイルス感染症があらゆる人を不安に陥れ、ソリューションの導入も鈍化しましたが、UnaBizが開発したモバイルアプリケーションのおかげで、これまでのところ順調に進んでいます。」

アダム・トリッペ・スミス(Adam Trippe-Smith)氏、Konvoy創設者

さらに上を目指して

ベータ版のテストを数回実施し現地市場に導入。その成果はKonvoyにとって満足いくものでした。2019年の最初のKegfox導入以来、10万台を超えるデバイスが展開されています。